kintoneは難しい?自社開発のメリット・デメリットを解説!

公開日:2024/03/15 最終更新日:2024/05/23
kintoneは難しい?自社開発のメリット・デメリットを解説!

近年、プログラム開発や運用がますます重要視されています。しかし、社内に詳しい人材が不足している、外部に依頼するには費用が高いなど、頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?kintoneを利用すれば、プログラミングの知識がなくてもノーコードでアプリを開発できます。今回はkintoneの自社開発について解説しましょう。

kintoneは使いにくい?

kintoneは、サイボウズが提供するアプリ開発のクラウドサービスです。IT系の知識が豊富でなければアプリ開発は難しいというイメージが一般的かもしれませんが、kintoneはそのような悩みを解決するサービス。

特別な知識やスキルがなくても、業務をシステム化することが可能です。外部の人に依頼して作成したアプリは使い勝手が悪いこともありますが、社内で業務を知っている人がシステムを構築すれば使いやすくなるでしょう。

■kintoneの利便性と課題

kintoneはコードがわからなくてもシステムを構築できるとはいえ、IT系の知識がまったくない場合は使いにくいと感じる方もいるかもしれません。しかし、kintoneのウェブサイトからアプリの作成画面を体験できます。

顧客リストの作成、日報、タスク管理の3つのアプリ作成を体感できるため、使いにくいかどうか、導入して使えるかどうか不安な方は体験してみましょう。実際、kintoneを導入している企業は非IT部門での利用が多いため、初心者でも利用しやすさが証明されています。

また、初期費用は無料であり、1ユーザーから1か月から利用可能なクラウドサービスのため、導入をチャレンジしやすいです。もしサービスを使い始めてから社内での開発が難しいと感じた場合は、外部委託するか、開発の知識をある程度身につけるなどの対応を取ることもできます。

kintoneを自社開発するメリット

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kintoneを使って自社開発するメリットはどのようなものがあるのでしょうか?メリットを確認して導入するかどうか検討してみましょう。

■業務にフィットしたシステムがつくれる

外部のIT専門企業にアプリ開発を依頼すれば、社内のIT知識が不足していても問題ありません。しかし、自社のビジネスプロセスに詳しい人材が開発を担当していないため、使い方が難しく理解しにくい場合もあります。

一方、社内でシステムを構築すると、ビジネスプロセスに精通したメンバーが開発に参加し、使いやすく効率的なシステムを開発することができるのです。また、外部委託する場合は要件や改善点を伝えるために時間がかかることがあります。

情報がうまく伝わらない場合は、何度も打ち合わせを行ったり、現場に訪問したりする必要があるでしょう。一方、社内で開発すると、打ち合わせや修正などのコミュニケーションが迅速に行えるため、開発にかかる時間を短縮できます。

■コストが抑えられる

外部にアプリ開発を依頼すると、一定の費用が必要です。また、打ち合わせや修正依頼などにも時間と手間がかかります。一方、自社で開発を行えば、kintoneの利用料や社員の給与以外には費用がかからないので、コストを削減できるのです。

さらに、社内で開発を行うことで、稟議の手続きや委託先の選定、打ち合わせや修正の依頼などの時間と作業の負担も削減できるでしょう。

■社内で運用できるようになる

社内にITに詳しい人材が不足していても、kintoneを活用することでシステム開発の知識やノウハウを内部に蓄積することができます。これにより、社内でkintoneを使える人材を増やし、システムの運用を社内で行うことが可能になるのです。

また、社内でマニュアルを作成しておくことで、引き継ぎがスムーズに行えるだけでなく、柔軟に変更に対応することも可能でしょう。さらに、kintoneは連携サービスも充実しており、ほかのサービスとの連携も簡単に行えるため、幅広い用途で活用できます。

kintoneを自社開発するデメリット

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kintoneを使って自社開発する際には、いくつかのデメリットが考えられます。メリットと合わせて、確認してみましょう。

慣れるまでは時間がかかる

kintoneは、難しいコードを理解せずにアプリを開発できる便利なプラットフォームですが、開発経験が少ない場合や全くない場合、作業に慣れるまでに時間がかかることがあります。初めて使用する人や開発センスが低い人が担当する場合はとくに、慣れるまでの時間がかかるかもしれません。

ほかの業務と兼任になりやすい

kintoneはIT専門の部門でなくても扱いやすいため、ほかの業務を担当しながらkintoneの開発を行うことがあります。この場合、担当者の業務のバランスが崩れないように注意が必要です。ストレスが溜まったり、業務において影響が出る可能性もあるため、バランスを保つように心がけましょう。

レベルの高い開発は難しい

kintoneは専門的な知識がなくても使えますが、高度な開発やシステムの不具合に対処するのは難しい場合があります。そのため、社内の人材のスキルに応じた開発が求められるのです。高度な開発が必要な場合は、人材の育成や外部の専門家の活用を検討する必要があります。

kintoneを自社開発する際のポイント

kintoneはうまく活用できれば社内のさまざまものシステム化できます。自社の業務を効率的にするためには、kintoneをどのように活用すればよいのかポイントを解説しましょう。

社内の意見を重視し、開発を進める

kintoneを利用した開発は、ときには数人のメンバーでチームを組んで行う場合もありますが、ひとりで開発を行うこともあります。しかし、業務に詳しい人材が開発を行うことで、業務に最適化した開発が可能です。

ひとりで作業を進める場合は、視野が狭くなってしまう可能性があるため、多くの意見を取り入れたり相談したりして、よりよい開発作業を進めましょう。とくに、現場で実際に使用するユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れることが重要です。

アプリの管理方法に気をつける

kintoneを活用する際には、情報の適切な管理が重要です。ひとつのアプリに情報を詰め込みすぎると、使い勝手が悪くなる可能性があります。情報は適切にアプリごとに分けることで、使いやすさを確保しましょう。また、アプリが増えてきた場合は、アプリを探しやすいように整理するなどの対応も重要です。

最低限の知識を身につける

kintoneを利用する際には、ある程度のシステム開発やデータベースの基本的な知識を身につけておくことが重要です。kintoneは使いやすいツールですが、高度な開発や思うように進まない場合もあるため、基本的な知識を身につけておくことで、業務のスムーズな進行をサポートできます。

社内の人材が知識やノウハウを共有し、共通のスキルを身につけていくことで、会社全体の業務効率化に貢献できるでしょう。

kintoneの開発はプロに依頼すべき? 

kintoneの開発はプロに依頼すべき?の画像
kintoneは複雑なコードがわかっていなくても開発できることがメリットですが、うまく活用できないとメイン業務がおろそかになってしまう可能性もあるでしょう。では社内でアプリ開発をするべきなのか、プロに依頼する方がよいのか、判断基準をお教えします。

外部システムと連携させたい場合

kintoneの魅力のひとつは、さまざまな外部システムとの連携が可能であることです。ただし、外部システムとの連携を実現するには、kintoneと外部システムの両方に一定の知識が必要になります。

また、不具合の解消やセキュリティ対策など、さまざまな課題にも対応することも必要です。多数の外部システムとの連携を計画しており、社内の人材で充分な対応が難しい場合は、プロの開発者に依頼することが適切かもしれません。

時間がない場合

アプリ開発を急いでいる場合は、外部に開発を委託する方が賢明です。社内で急いで開発を進めたとしても、不具合の解消や改善には充分な時間が必要です。一方、外部の開発者に依頼する場合、スピード対応を得意とする場合もあり、時間や予算に合わせて迅速に開発を進めることができます。

予算が豊富にある場合

充分な予算がある場合、アプリ開発を外注することもおすすめです。外注することで、社内の人材は主要な業務に集中することができます。ただし、外注に過度に依存すると、社内でkintoneに関する知識やノウハウが蓄積されない可能性があるのです。そのため、必要に応じて外注と社内開発のバランスを取りましょう。

高度な開発が必要な場合

高度なプログラミングスキルが必要な開発が必要な場合、社内での開発が難しいか、時間がかかる場合があります。そのような場合には、外注することが適切です。kintoneには、サイボウズが公認している協力企業が存在します。

これらのオフィシャルパートナー企業は、kintoneの導入から開発、研修まで幅広くサポートしているのです。高度な開発を必要とする場合や、多数の開発プロジェクトを進行する場合には、パートナー企業に外注することを検討する価値があります。

まとめ

kintoneは、コーディングの知識がなくてもシステム開発が可能なクラウドサービスです。社内にIT部門が不在であり、技術的な知識が不足していても、kintoneを活用することでシステム開発が簡単に行えます。さらに、初期費用が不要であり、無料でのお試し利用や月額制の柔軟な利用が可能なため、導入がしやすいのが特徴です。また、WEBサイトから3つのアプリを体験できるサービスも提供されており、自社でアプリ開発のイメージを掴みたい場合には役立つでしょう。しかし、自社での導入が難しい場合は、外部に発注やサポートを依頼すべきです。外部の専門家によるサポートを受けることで、効率的かつ円滑な導入を実現することができます。そのため、導入に関する適切な方策を選択することが重要です。

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